ライブハウス演奏利用:サンプリング調査が無くなる日

ファンキー末吉 vs 日本音楽著作権協会(JASRAC)裁判の応援支援を頂いた皆様
ご無沙汰しております。支援者一号の 河崎覚 です。

昨日、下記のニュースが出ました。

「JASRACはもう一つのエンジン手に入れる」浅石理事長が語る「著作権管理」の未来

浅石:著作権管理業務の手数料を見直します。今の演奏(演奏権)、録音(複製権)、インタラクティブ配信や放送に係る管理手数料率の抜本的な見直しを進めていきます。これから3年間(2019年、2020年、2021年)かけて見直して、2022年の完成をめざしています。

また、来年度中にサンプリング方式をやめる方針です。地上波ラジオなど、難しいところもありますが、基本的に(全曲報告データをもちいる)「センサス方式」を採用します。サンプリング方式の多かったライブハウスは、利用者や実演家の協力を得て、センサス方式に切り替えていって、今年12月か来年3月には、サンプリング方式がなくなると思っています。

JASRACの言い分はどうあれ、ファンキー末吉が心に携えながら生きている「音楽に対する意志」が、理不尽であった日本の音楽文化を変える切欠となったことは間違い有りません。

ファンキー末吉が狼煙を上げ、賛同していただけた大変たくさんの皆様からご支援ご寄付を頂きました。

日本の音楽文化改革に10年近く掛かった事になりますが、こうして演奏者と音楽家の対価バランスはより現実に近くなります。

JASRACがライブハウス演奏楽曲の調査のために「センサス方式」を採用する事によって、今後は作詞作曲家らが、登録楽曲の演奏権を100%管理しているJASRACに申し出て「演奏権の無許諾利用可」という流れも出て来ます。ライブハウスは支払うべき演奏利用許諾料は支払い、支払う必要の無い演奏料金は払わずに営業できますし、払った利用許諾料はしっかりと権利者に直接分配されるので、利用者としてはこんなにダイレクトにリスペクトできることは非常に嬉しく、音楽家にとっても何より今後の楽曲製作の励みとなることは言うまでも有りません。

私たちが寄付したお金も、JASRACと音楽について考え抜いて費やした時間も一切無駄になりませんでした。

本当に良かったです。心から感謝いたします。

今後ともよろしくお願いいたします。

支援者一号  河崎覚